ケトジェニックダイエットについて

どうも、郡山パーソナルジムBURNGYMの大谷です。

先日、体験に来ていただいた方が過去に他のパーソナルジムさんに通われていて、その時は体重が落ちたが退会したらリバウンドしてしまったという相談を受けました。

話を聞くと、食事指導の内容が糖質を摂取してはいけない、いわゆるケトジェニックダイエットというものでした。

リバウンドしてしまった原因としては、糖質を摂らない食生活が継続できず、教わったケトジェニックダイエットが続かなかったということでした。

私もケトジェニックダイエットについてブログで触れたことなかったので、今回はケトジェニックダイエットについての説明と、個人的見解を書きたいと思います。

ケトジェニックダイエットとは

まず初めに、ケトジェニックダイエット(以下KD)とは、糖質の摂取を制限し、糖質の代替エネルギー源として脂質を摂取する食事療法のことで、最近ではダイエットの1つのやり方のして認知されていますが、元々はてんかんの治療食として生み出されました。

その後は糖尿病患者の血糖コントロールやインスリンの感受性が高まるなどの研究も発表され、さまざまな疾患に有意な結果をもたらす食事療法として広まっていました。

2000年ごろにダイエットブームが世界的に起こり、脂質をメインのエネルギー源とするKDが着目され、ダイエットの一つの方法として広く認識されていったそうです。

本来、人間は糖質と脂質2つをエネルギー源としていますが、KDは脂質のみをエネルギー源とするので、脂肪燃焼も捗るというわけです。

ケトジェニックダイエットのメリット

KDのメリットは、脂質代謝の亢進。

ダイエット目的ならこれにつきます。脂質をエネルギー源とするので、効率的に脂肪を燃やし、体重を落とせる。

この結果については、ほとんどのKDについての研究で明らかとなっています。

また、先程も述べたように、てんかんや糖尿病などの疾患に良い影響を与えるという点も挙げられます。

ケトジェニックダイエットのデメリット

まず初めに注意しなければならないのが、副作用です。

KDは摂取する糖質量を段階的に減らして、最終的に0にし、エネルギー源を糖質から脂質に切り替える工程があります。

切り替わった状態をケトーシスと呼びます。

このケトーシス状態に入る際に、低血糖状態になるので頭痛やめまいなどが起こることがあります。

この期間や症状はもちろん個人差があります。

2つ目は、KDは低脂質ダイエットに比べて筋肉量を維持することが難しいです。

摂取カロリーを等しくして、KD(低炭水化物)と低脂質ダイエットをマウスで比較した研究があります。

この研究では、体重減少は両グループ同じだったが、KDのグループの方が筋肉量が落ちたというものになりました。

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/830752v3 参考文献

個人的見解&まとめ

ここからは私の完全個人的見解を、KDをやる場合と私がKDを推奨しない理由の2つに分けて書きたいと思います!

ケトジェニックダイエットをやる場合

私が思うKDをやる対象・条件は、「激しい運動を制限される極度の肥満の方が医師や管理栄養士の管理のもと行う。」です。

極度な肥満の方が対象となる理由は、運動することが心臓血管系のリスクになるので、食事管理のみで体重を落とすことが第1優先となり、まずは運動ができる状態になることが必要となるので、リスクはありますがKDが有効だと思います。

運動しながら筋肉量を維持して、スタイルを良くするためにダイエットをするのであれば、わざわざリスクのあるKDを選ばなくても個人的に良いと思います。

そして、KDを実施するにあたって、1番の懸念はケトーシスに入る際の副作用です。

もちろん個人差はありますし、きちんとやればケトーシスに安全に入ることも可能だと思います。

ただ、管理が怠れば副作用が出て、低血糖発作が出て病院送りになる可能性もあります。

私がケトジェニックダイエットを推奨しない理由

1番の理由は継続が困難。

ここ日本で生きている、ごく普通の人が糖質を完全に摂らない食生活が送りやすいとは思いません。

糖質を摂取して痩せることが可能にも関わらず、なぜ糖質を全く摂らないダイエット方法を選ぶのだろうと疑問に思います。

1年に1回のバースデーケーキ、友人の結婚式で出てきた料理、職場の飲み会の食事も、

「私KD中なんで食べれません」と断れるのでしょうか。

そこで糖質を摂取すると、またケトーシスに入るまでに辛い思いをしなければなりません。

パーソナルジムに来ていただいたお客様にKDを教えて、通っている間は痩せたが卒業後にリバウンドした。

それは成功と言えるのでしょうか。

継続できないような食事指導をした指導者にも責任があると私は思います。

2つ目は副作用のリスク。

何度も書いていますが、ケトーシス状態に入る際に副作用のリスクは少なからずあります。

KDを有識者の管理下でやらずに低血糖発作で救急搬送された症例は調べれば出てきます。

お客様を安全にケトーシスに入れる自信が100%あれば、教えるかもしれませんが、私は医者でもなんでもないので100%の自信はありません!

あと、KDをやると体内の炭水化物&水分が抜けて2kgくらい体重が落ちるので、それが痩せたと勘違いしないようにしましょう!

脂肪が落ちたわけではなく、水分が抜けただけなので!

KDをやらせるパーソナルジムが多いのも、初期に体重(水分)を落とすことができるので、言い方が悪いですが、お客様から信用を得るには都合が良からかな〜なんて思ったりもします。

だいぶ長くなりましたが、以上で終わります!

郡山パーソナルジムBURUGYM大谷が思う、ケトジェニックダイエットについて でした!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

執筆者:Otani Reiji